健康スポーツナースの職場と仕事の探し方
スポーツをしていると、日常生活では起こり得ないようなケガをすることがあります。アスリートの中にはそんな特殊なケガから競技生活への復帰を目指す人もいますが、この場合、特別な医療ケアとリハビリが必要になります。さらに一般人でもスポーツ愛好者は多く、そうした人達のケガの予防も大切です。
こうしたスポーツ特有の問題と向き合い、選手や愛好家のサポートをしたいと考える看護師は少なくないでしょう。運動器看護師やアスレティックトレーナーといった資格の取得を目指す人が増えているのには、そういう背景があります。
そうしたスポーツ関連資格に、健康スポーツナースがあります。
これは日本健康運動看護学会の認定する資格で、正式には健康運動看護師と言います。スポーツ傷害を予防し、競技者や運動を通じて健康作りを目指す人々をサポートするのに必要な知識と能力、技術を備えた人材を育てるために設立された資格です。
資格を取得するには、同会が宮崎大学医学部で開いている講義を受けた上、認定試験に合格しなくてはなりません。講義時間は20時間で、取得した資格は3年間有効です。その後も研修プログラムを受けることで、資格の更新ができます。
健康スポーツナースの勤務先としては、まずスポーツ整形外科の医院が考えられます。その他にも教育機関などで運動器検診を行ったり、スポーツクラブでの健康管理に携わる有資格者もいます。また、単発的ながら、マラソン大会などでの救護のような仕事もあります。
問題は職探ですが、求人情報には詳細を掲載していないことも多く、一見しただけでは健康スポーツナースのかどう分かりにくかったりします。効率的に仕事を見つけるなら、看護師向けの人材紹介会社に登録したり、キャリアコンサルタントに相談すると良いでしょう。